コロナ、物価高、低賃金・・・不安定な状況が続く中、もう今月の生活費がない!、と途方に暮れたことはありませんか?
働きたくても病気で動けない・子どもが小さくて仕事ができない・多額の借金で身動きが取れない、など、色々な事情がある人もいます。どうしようもないまま相談する人もおらず、犯罪に走ってしまったという悲しいニュースもあとを絶ちません。
今回は、「生活保護の申請はどうやってすればいいのか」と悩んでいる方に、スムーズな申請方法を紹介します。
生活保護の申請はどうやってすればいいの?
生活保護を申請するには、まずは自分が住んでいる自治体の生活保護課に相談して、生活保護の申請書と必要書類を提出する必要があります。
住民票を登録していなくても、家がなくても、申請することができます。
- 申請書の紙は生活保護の相談をした時に相談員にもらいます。
- 申請のときには、印鑑、年金・給料・手当など収入を証明する書類、年金手帳、通帳、健康保険証、現在住んでいる部屋の賃貸契約書、運転免許証などの身分証明書が必要です。
住んでいる場所の近くの福祉事務所で申請しましょう!
必要書類がそろわないと申請できないの?
生活保護の申請にはたくさんの書類が必要で、手間がかかります。
けれど、「通帳をなくしてしまった」「身分証明書がそもそもない」という人は申請できないかというと全く違います。生活保護の申請にやってくる人の中には、ホームレスや家のない人もたくさんいますが、こういった人が必要書類を全てそろえられることはまずありません。
家のない人や住民票の登録をしていない人は、住所不定者として生活保護を開始します。
例えば年金や預金残高の情報は後から調べることができるし、身分証明書がなくても、後で戸籍を調査すれば出身地や家族構成が分かります。
このため、「必要書類が全てそろうまで申請できない」ということはありません。
申請の後の流れは?
生活保護の申請が終わると、下のような流れで審査が進んでいきます。
①家庭訪問 | 申請をしてから1週間以内に、これから担当となるケースワーカーが自宅や入院先などに訪問にやってきます。 |
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②審査 | 家庭訪問を終えると、生活保護を開始するかどうかの審査をします。生活保護の要否判定ともいいます。 |
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③通知 | 審査が終わると、福祉事務所から申請者に、生活保護の決定通知書が届きます。
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④支給 | 生活が決定してから1週間程度で、最初の生活保護費が支給されます。現金で手渡されるのが一般的ですが、次回以降は銀行口座に振り込みをしてもらうことができます。
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⑤継続調査 | 一定期間ごとに、申請者の生活状況や収入状況が再度調査され、生活保護の継続支給が決定されます。 |
申請を受け付けた相談員とは別の人が担当のケースワーカーになります!
生活保護を受けることのメリットとデメリット
一般的には下のようなメリットとデメリットがあるといわれています。
メリットとデメリットは申請する前によく確認しましょう!
生活保護の仕組みを正しく理解して有効に活用しよう
生活に困っていても、「生活保護」はハードルが高いと感じる人が多いです。水際作戦や世間からの厳しい目、生活保護を受けることへの抵抗、家族にバレてしまうことの恐怖など。けれど、どうしても必要なときには、一時的にでも受けることがこの制度のあるべき姿です。生活保護の仕組みを正しく理解して、有効に活用しましょう。
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