生活保護を受けていたら電気代は免除になる?

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生活保護を受けて過ごしていると、「生活保護を受給している方は無料」の文字を目にする機会が増えていませんか?例えば、公共施設の入場料、公共サービスの利用料、子どもの給食費や保育料など。水道料金やNHKの受信料などのライフラインもそのひとつ。

けれど、実際には、何が無料になるのか・ならないのかをよく理解しておらず、生活保護を受けていれば無料になるはずの水道料金を払い続けている人すらいるのが現実です。

今回は、「生活保護を受けていたら、電気代などのライフラインは免除になるのか」と疑問を持つ方に、何が無料になるのか・ならないのかについて紹介します。

生活保護を受けていたら電気代は免除になる?

生活保護を受けていても、電気代は免除になりません。

水嶋さら
水嶋さら

水道やNHKと違って、電気は公共サービスではないので、通常料金を支払う必要があります。

生活保護を受けて新しい部屋で暮らしはじめる場合は、自分で電気会社を選び、契約する必要があります。

生活保護を受けていたら何が免除になるの?

住んでいる場所によって多少ルールが違うこともありますが、下のようなサービスが免除になることが多いです。

生活保護で免除になるもの
  • 水道料金 福祉事務所経由で水道局への申請が必要です。生活保護の申請後に福祉事務所で申請用紙を受け取り、記入してください。
  • NHK受信料 福祉事務所経由でNHKへの申請が必要です。生活保護の申請後に福祉事務所で申請用紙を受け取り、記入してください。
  • 医療費 生活保護受給者の受診できる指定医療機関で受診すれば、自由診療以外の医療費はかかりません。国民健康保険も脱退になるので、保険料の支払いも必要なくなります。ただし、受診の時には健康保険証の代わりに「医療券」が必要になるので、福祉事務所で発行してもらう必要があります。医療券は病院ごとに必要で、家族で受診する場合は、人数分必要になります。
  • 保育園の保育料 保育園の申請の時に生活保護を受けていることを記入すると、保育料が免除になります。生活保護世帯が優先して保育園に入れるよう審査基準を定めている自治体もあります。
  • 学校給食費 生活保護申請後、小学校・中学校の学校給食費が免除になります。福祉事務所が学校に直接支払う場合や、給食費を福祉事務所から受け取って自分で支払う場合もあります。
  • 住民税 働いている方は所得税、持ち家がある方は固定資産税も免除されます。
  • 国民年金保険料 65歳から支給される老齢基礎年金は、国民年金の保険料納付済期間が10年以上で受け取れます。免除の申請をすると、その間は受給資格期間に追加されます。免除申請をせずに未納だった間は受給資格期間に含まれないため、早めに手続きする必要があります。
  • 電車やバスなどの公共交通機関 自治体によっては、公共交通機関が無料になるカードやチケットなどを生活保護受給者に配布しています。
水嶋さら
水嶋さら

公共サービスの多くが無料や減額で利用できるようになります。

生活保護を受けていても免除にならない固定費は?

こちらも住んでいる場所によって多少ルールが違うこともありますが、公共サービスにはない下のようなライフラインは、生活保護を受けていても減額や免除にはなりません。

毎月の生活保護費の中から自分で支払いをする必要があるので、なるべく低価格で利用できるサービスを探す必要があります。

生活保護を受けていても免除にならないもの
  • 電気代
  • ガス代
  • 携帯代
  • マンションやアパートの管理費・共益費
水嶋さら
水嶋さら

毎月の固定費をなるべく安くおさえることが安定した生活に一番重要です。

電気代・ガス代を安く抑える方法

電気代・ガス代を節約するためには、下の方法に効果があると言われています。

  1. 電力消費の多い古い家電をなるべく使用しない。
  2. 冬は窓に断熱材を貼る、夏は扇風機とエアコンを併用するなど、部屋の気温を調整する。
  3. こまめにエアコンのフィルター掃除をする。
  4. 日中は図書館、福祉会館、地域センター、デイケアなど、無料で過ごせる場所へなるべく外出する。
  5. お湯の設定温度を少し下げる
  6. 電気・ガスとセットで料金の割引のある会社に変更する

通話料金を安く抑える方法

  1. 料金プランを見直す
  2. 不必要なオプションを解約する
  3. インターネットへの接続はWi-Fiを利用する
  4. ラインなどの無料通話アプリを活用する
  5. 格安SIM・スマホへのりかえを検討する

電気代の値上がりに困ったら

値上がりを続けている電気代は家計を圧迫していきます。節電のほかに、電気会社をかえてみると、電気代が下がるかもしれません。

この記事を書いた人

社会福祉士・認定心理士の水嶋さらです!
1980年代生まれのアラフォー。都内在住。

これまで、福祉事務所や児童福祉施設、更生施設など、様々な福祉現場で働いてきました。
このサイトでは、生活保護を受けている方や、これから受けたい方に役立つ情報を発信していきます。

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